こんにちはmonoconです。
いきなりですが、私は残業が大嫌いです。
残業代が全て出ようが、出まいが、有限な時間を浪費しているとしか思えないからです。
会社員時代もほとんど残業したことはありませんし、独立してからもそれは同じです。
独立してからは特に自分の一人月を売っているので、それ以上の仕事はできない、もしどうしても「やれ」というならば、もちろんお受けはしますが、人を増やすことが条件となります。
そもそも、 残業のほとんどはマネジメント層がきちんと管理したら解消する と思っていますので、残業が大量に発生している現場は、マネジメントがうまくいっていないんだな、と思って見ています。
よく形だけ、「安め」とか「帰れ」と言っているのを見かけますが、
「本当に俺が帰ったら、スケジュール間に合わないから無理だろうが!」
と思われるだけで、残業が減っているのを見たことがありません。
あなたがマネージャーの場合、心して聞いてください。
もし、作業者に残業を許すと、作業の遅い作業者が報酬面で得をすることになります。
同じ成果を出すために、処理速度が速い人は定時内に終わらせることができるから、通常の報酬のみを得ることになりますが、処理速度が遅い人は通常の報酬プラス残業代を得ることになるからです。
超絶不公平感がありますよね。
ちゃんと自己投資してスキルを上げて、早く終わらせる工夫もして、真面目に働いているのに、それが報われないなんて。。
そうですよね!
こうなると、処理速度の速い優秀な人材が不満を抱えることになり、モチベーションを下げる原因となります。
優秀だった人材がサボり始めたり、最悪のケース退職してしまうことにつながりかねません。
マネジメントとしてはどう見ても失敗 ですよね。
ということで、本日は残業をなくすためにマネジメント層がとるべき本質的な管理手法についてお話ししたいと思います。
今回のポイント!
当エントリーを読んで欲しい人
- 残業をやめたいビジネスパーソン
- 残業を辞めさせたいチームリーダーや管理者
当エントリーを読むべき理由
- 筆者が管理するチームに対して残業をやめさせるに至った方法をご紹介している
- 筆者がご紹介する方法で残業をやめさせることで、メンバーの生活が豊かになり、生産性が向上した実例がある
残業の種類
まず、残業にはどういう種類のものがあるかを知りましょう。
私の経験上、だいたい以下三種類に大別されると思います。
- ①先行き不透明であることの不安による残業
- ②工数不足による残業
- ③作業者の意識不足による残業
以下に、それぞれについて簡単に説明します。
①先行き不透明であることの不安による残業
原因:作業者が仕事の全体像が見えていないこと。
締切が設定されている状況で、残り日数でどの程度の仕事量があるかわからないと、不安に駆られてやれるところまでやろうと、毎日残業をし始めます。
②工数不足による残業
原因:作業量に対し、リソースが足りないことが原因。
足りないリソース分の工数を残業で補っている状態です。とにかく疲弊がすごい。
③作業者の意識不足による残業
原因:目的やコスト感覚の共有不足
作業に対する作業者のモチベーションが低く、コスト意識もないので、ただダラダラと残業をして残業代を稼いでいる状態ですね。
おつきあい残業もこのカテゴリに入ります。
マネージャーがとるべき対策
①の対策:不安を取り除け
見える化の促進
とにかく見える化を進めて、見えないことの不安を取り除きましょう。
スタート、ゴール、作業量。 誰が、いつまでに、何をするかを明確にしましょう。
これを明確にするだけで、この問題は解決できます。
もう少し丁寧にやるならば、タスク毎の人積表を作り、作業者が1日にこなすべきタスクを完璧に明確にすれば、不安に駆られての残業は無くなるでしょう。
注意点としては、1日の工数を見誤らないように、ということです。
②の対策:需給バランスを保つべし
自分のチームの処理可能工数を正しく把握する
どのマネージャーもだいたい雑ですね。
というか、考えてすらいないマネージャーが多い気がします。
「過去に同じような案件を100人月でこなしたから、今回も同じくらいかな。」
みたいな感覚でいるマネージャーを何人も見て来ましたが、
「その過去プロジェクト、失敗してませんでしたっけ?」とか、
「当時はエース級がたくさんいたけど、メンバーの入れ替わりで、新人ばかりのチームになってるよ。」
など、大体ツッコミどころが満載なんですよね。
過去事例からの測定は有効ではあるけど、それは同じようなメンバー構成で、過去事例が成功しているなら、という条件下での話です。
メンバー数とその習熟度から、月当たりどの程度の難易度、どの程度の作業ボリュームであれば処理できるか、フェーズごとに抑えておきましょう。
無理な値下げに応じない
競合と争う時は値下げをして仕事を取ろうとしがちだが、結局損します。
長期的に見るとメンバーが疲弊して、必ず優秀なメンバーから離職を始めます。 炎上してその尻拭いをすることになれば、売り上げにもつながらないから会社としても旨みはありません。
やるだけ損ですね。
③の対策:意識づけを怠るなかれ
ミーティングでの目的共有
以前、計画実行時に気をつけるべきことについてのご紹介でも触れましたが、キックオフや中間キックオフで、作業の目的、目標、コスト感について正しく認識してもらうようにしましょう。
また、残業している作業者には面談を行い、何故残業が発生しているかヒアリングしましょう。
そこで出てきた問題を一つ一つ潰すのも効果的です。
タスク毎の割り振りを明示する
①でも出ましたが、人積表を作りましょう。
誰がいつ、何をしているかが明らかになるので、お付き合い残業をなくせます。
運用しているうちに作業者の処理スピードの見誤り(成長もあるので)や、作業難易度の見誤りも出てくると思いますが、見つけ次第修正しながら進めましょう‼️
おまけ(作業者の心構え)
おまけですが、作業者としての心構えについても軽く触れたいと思います。
自分の工数を把握する
まずは、自分が抱えている作業量を把握しましょう。
必ずしもマネージメント層があなたの工数を正しく把握しているとは限りません。
むしろちゃんと分かっていないケースが多いです。
!!!
すでにきっちり一人月の仕事を抱えているならば、新たなアサインは断るか、今抱えているタスクは他に譲りましょう。
何でもかんでも受けてしまう人がいますが、そういう人はボトルネックになりがちですし、 マネージャーの一人月の認識が狂います 。他の作業者にも1人月のつもりで当然のように1.5人月の作業を振り始めるので、非常に迷惑です。
お金のために無駄な残業をしない
無駄な残業をしたら、その分の賃金をあなたに払う必要がありますから、会社の売り上げは下がります。
乱暴に言えば、残業によりボーナスを前借りしていると言えなくもないですよね。
残業なしでも得られるお金を、わざわざ残業して得る意味はなんでしょうか。
適切に働いている人たちにとっては、自分たちに回ってくるべきボーナスが不当に取られている気持ちになるかもしれません。
こんなことで恨まれてもつまらないですね。。
ただ、本当に作業の遅い人は少し改善を目指しても良いかもしれません。
それこそ、残業する時間を自己投資の時間に回したら人生変わるでしょう。
今は、在宅で通えるスクールもありますから、自宅でリラックスしながら自己研鑽に励んでみるのも良いと思います。
さて、いかがでしたでしょうか。
残業をなくして、豊かに暮らしましょう!!
今回のエントリーが皆さんのお役に立てば幸いです。ではまた次回お逢いしましょう!
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